今発売中のこの本の表紙に 高野文子先生
手塚治虫文化賞10周年を記念したAERA。高野先生が受賞されていたとは知りませんでした。 他にも浦沢直樹(PLUTO)、井上雄彦(バガボンド)、岡野玲子(陰陽師)など、うちで読んでる漫画家の人が受賞されているので驚きつつ…でも非常に興味を持って読んでいます。 記事を読んでからまたあらためて作品を読み返すと、いろいろ気づくことがありますね…。 高野文子さんは、私が10代の頃‘セブンティーン’という雑誌に載っていたまんが“ディビスの計画”を見てからのファン。 雨の匂いまで絵に描ける人 しかもすごくシンプルな線での表現に、心根こそぎ持っていかれました。 で“絶対安全剃刀”という単行本を読んでまたその世界に圧倒… “田辺のつる”は認知症の老女の姿を、あどけない少女として表現していたり 日常を切り取る感性はものすごいとしか言えないものがあります。 今回、受賞された“黄色い本”は 実は2002年買った当時、少し読んで読み込んでなかったまんがでした。ちょうど子供が生まれた時期と重なり、目を通してそのまま箪笥の奥にしまいこんでいました。 今回AERAを読んだことがきっかけで、あらためて読み返してみると… 何故この世界をしばらく忘れていたのだろう?と思うほどのショックを受け。。。 本が(当然マンガも)大好きで、その世界で遊べる事の出来る人でしたらきっと“黄色い本”の切なさはとても良く分かると思います。 AERAの中で「小説でも映画でもフィクションに接して感情移入を始めると、船酔いのように気持ちが悪くなるようになってしまったんです。」 と本人がおっしゃっているんですが、“黄色い本”の始まりに主人公の実地子さんが酔ったのは ‘バスに…’ではなく、バスの中で読んでいた‘本の中身’に…なんだと 今更気づいたのでした。
by hjinchan
| 2006-12-02 08:18
| comics
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Comments(2)
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ことの葉
at 2006-12-06 17:26
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大好きな漫画。でも、ここ数年は本屋に行くことが減ったのもあって、知らない作品が激増しています。『黄色い本』も知りませんでした。高野文子、好きなのに・・・。
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じんちゃん
at 2006-12-07 06:42
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ふふふ。貸しだしOK(送料負担して頂ければ)ですからね~読みたかったら声かけて下さ~い。
でも、こうしてAERAを見てみたら知らないけど面白そうなまんががいっぱい…。未知の世界はまだまだ広いな~と思いました。 高野さんの新しい本も紹介されていて、早速密林(アマゾン)さんに注文しました。‘火打ち箱’っていうペーパークラフトの本らしいです。 良かったらライフログに載せておきますね♪
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