「桟敷で見られる御柱が工業団地(父の仕事先がある)のツアーであるだがなぁ、行かねぇか?」と冬の終わり、父から誘われ見に行く事にしました。
今年から桟敷席が作られるようになったらしい。 山奥のお祭りで行きにくいという印象だったけれど、12年前長野オリンピックで紹介されてから世界からの注目も集まったのかもしれない。 なにしろ7年に1度、寅年・申年だけに行われるお祭り。 長野県民でさえ行ったことのない人の方が多いのでは?これもなにかのご縁でしょう~楽しみです♪ 4月3日は見事な晴れ空。 朝、松本市内で集合しバスに乗っていざ!諏訪へ!! 諏訪大社は美しく神秘的な姿を見せる諏訪湖を中心に、南北に二社ずつ四つの神社が建立されている。 南に位置する本宮と前宮が上社、北にある春宮と秋宮が下社と呼ばれていて 各宮に4本ずつ御柱が納められています。 最初にこれから運ぶ御柱が奉納される神社へ参拝。 今回私達が見るのは上社・本宮の2番柱です。 建てられている柱は7年前のもの。運ぶときに削られて、後ろは平らになっているそうです。 4本の柱は神殿を囲むように四方に建てられます。 お庭を見ながら、お宮を参拝。 右の写真、サカサホコと呼ばれる石の柱の上に小石を乗せる事が出来れば、その日は幸運になる…という言い伝えがあるそうです。トライしてみましたが、小石がはねてしまってムズカシカッタデス…。 参拝し終え、いよいよ御柱会場へ。バスの駐車場から会場まで20分ほど歩きました。 途中、墓地の横小道をぬけ、民家の敷地内では?(・・;)という狭い路地をテクテク歩き。 鉄骨で組まれたやぐらを上ると、パイプ椅子が並べられた見物席になっていました。 樽酒は飲み放題~♪という事で、ツアー会社さんからいただいていた木曽桧の良い香りのする枡で、祝い酒をいただく。父が用意周到におつまみをくれて…も~天気はうららかだし、桧酒は美味しいし、おつまみもご機嫌だし。「まさに至福とはこの事かしら…」と、しばし酔いしれる。 でも、なによりお医者から余命半年かも…と言われてから3年たって、今なおこうして元気にしてくれている父と一緒に見ていられるこの時間が、とてもありがたく貴重で…感謝の気持ちでいっぱいでした。 そうこうしている間に、御柱木落しが始まりました。 人が乗っている2本の角のような部分は‘メドデコ’といって、10t以上もある柱の上に付けられているもの。手前で綱を引く人々や、木遣り唄を歌う人…沢山の人がいます。私達の観覧席でも木遣りを歌うおじさんがいて、気分がもりあがります。 写真には写っていませんが、斜面を大木が滑り落ちていく様はすごい迫力でした~☆ 会場からバスに戻る間も、諏訪の町の中はお祭り満載☆八ヶ岳太鼓、踊りなど、とても賑やか・華やかです。 バスの中でお弁当。 御柱記念弁当☆お重になっていて豪華です!お花のシュウマイや、御柱祭りと書かれている野沢菜おやきなんかも入っていました。 昼食後は、御柱もう一つの見所‘川越し’を見に行く事に。川越しがあるのは、上社の二宮だけなのです。 こちらは桟敷が無いので、場所取りをして見なければなりませんが。2時からと3時からあるという事なので、そんなに待たないでしょう~ と皆でバスを降り、会場の河川敷へ…行ったら、ものすごい人で2時からのは全っ然見えない!しかも土手の上に不安定な椅子を置き、その上に立って見ている人までいるよ~危ないよ~(@_@;)でも、警備の人もいないから皆平気。大らかっていうか…すごいなぁ。 2時からの川越しが無事終わり、人が少しはけたので場所取り、河原の斜面に座る。 天気もいいしうららか…だったのに、3時を過ぎても始まる気配なし。日が影って寒くなってきたよー?足しびれてきたよー(>_<) もう…4時になっちゃうんですけど…?というところで、ようやく声が聞こえてきて。そこからがまた長かったんですけど川越しがはじまりました。 山から流れてきた雪解け水の川に入って、綱を渡したり引いてます。 ここからがクライマックスで、見ごたえあり~でした(^^) 無事、御柱が川を渡って、皆拍手です! しかし、行きつ戻りつしていてじれったかったなぁ~ 「もう!重機でちゃちゃっとひいちゃってさぁ!」という声もあったほど。(それじゃ~神事になりませんて~(^_^;) 近くにいらっしゃった地元らしきお母さんに「いつもこんなに時間がかかるんですか~?」と、聞いたら 「今年は観光協会の人と打ち合わせて時間どおりにするように、ということだったみたいだけど、何しろ乗ってる人たちが楽しんでるだで~(^^)遊んでるだわ~」とおっしゃってました。 7年に1度のお祭り。御柱に乗っている人も、引く人も、その時間を楽しんでいる…のですね。 時間通りに始まってあたりまえ…というビジネスの時間に慣れてしまっていたなぁ…私 自然の時間はもっと大きくて長いもの… 諏訪の御柱祭りを誇りにしている思いが伝わってきて、ちょっと「じぃぃん…」と、感動してしまいました。 4時半過ぎバスに乗り帰途へ。 帰り、温泉で温まって帰りました。御柱祭りに行けて良かったね…と、みなニコニコして。この日の想い出はずっと心の中で私に力をくれるでしょう。
by hjinchan
| 2010-04-07 11:40
| trip
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