『京都まで行った事に意味はあるのか~!?』という魂のさけび(?)に、答えるように京都から帰ってきて再読した‘陰陽師(岡野玲子/原作・夢枕獏)’の中の
「実際に出向いて行って場を踏むということは大事なことなんだぜ博雅」 という安倍晴明の言葉になんとも言えない気持ちになりました。 すべては必然。無駄だと思って動いている自分だって、誰かにとって事象の一部になっている事だってあるのかもしれないのですよね…うむむ。 しかし陰陽師、今読み返すと伊勢神宮に関係する話なども以前より深く理解できるようになってます…。 京都に行けて良かったなぁと時間と共にじんわり思ってきました。 結局京からかみはやめ、後日上野にある松屋の江戸からかみを見て決めました。 江戸からかみは空襲で版がやけてしまい、新しいものなのですがとても美しく。 しかも、ショールームに展示してあったのは新撰組に関係する、佐藤彦五郎さんの御屋敷にあったふすま紙…。にも何かのご縁をかんじ。(彦五郎さん宅を訪れたレポートはこちらの2004年7月30日にあります。直接日付にリンクできないのですが…。) せっかく江戸…東京に住んでいるのだし、この地の文化を大切にしたいですよね~ 江戸の伝統工芸品がめでたく うちのふすまに落ち着きました。 分相応以上のものじゃ~ という気持でもありますが これまた安倍晴明の 「物とは持つべき者の元へやってくるのだ 博雅それは賜り物だ その価値と生かし方を知っているのはおぬしだけなのだから 物とはそうやって集まってくるのさ」 の言葉にじぃ~~~ぃん…と。。 確かに表具の職人さんでさえ、あまり見た事のない紙らしい。今こういうふすま紙を選ぶ人は、なかなかいないんでしょうね。 珍しがられてしまいました。 模様は‘山桐’というもので、桐の紋を変形させたようなちょっと面白い形。 うさぎのような動物に見えなくもない?形が特定できない不思議な文様。 朝日、日の明かり、月明かりに光るふすまはただそこにあるだけで 私の心をうっとりとさせてくれています。 好きなもの…美しいと感じるものが沢山ある方が人生は楽しいと思う。
by hjinchan
| 2010-06-30 12:43
| my favorite things
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Comments(3)
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こじろう
at 2010-07-01 09:52
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本の言葉は、hjinchanさんへのメッセージですね、きっと!
それにしても、すてきだなぁ、hjinchanさんちのふすま。写真からもそのうっとり感が伝わります。かわいらしくて、温かみがあって、幻想的。きらきらしてるのも良いですね。 伝統工芸品は高価なので、購入には勇気がいるけれど、その存在から得られるものは大きいですね。 自分も今、季節柄、岐阜の伝統工芸品である「水うちわ」の存在を知り、そのすてきさに魅了されています。高価なので、購入には勇気がいりますが・・・・(汗)
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hjinchan at 2010-07-02 09:40
水うちわ、検索して初めて知りました。涼しげで素敵ですね~♪
さすが、ネット上は続々完売の文字でした。 こじろうさんを呼んでますよ~ふふふ。 好きなものと生活する事は楽しいです。使うたびに嬉しくて幸せな気持ちになります(^^♪
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りゅうちゃん
at 2011-05-14 07:08
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この唐紙に出会うまで、たくさんの物語がありました・・・。
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